GRPの性能

蝉の声もずいぶん少なくなりましたが、残暑が厳しいですね。

前回はGRPの記事を書きましたが、少し端折りすぎたのでもう少しじっくり書こうかと思います。

まずはティムケンテスト。
ティムケンテストとは、アメリカのベアリングメーカーであるTIMKEN社によって考案されたテスト方法で、潤滑剤の持つ耐荷重性能を測定します。
周速80m/分で回転するベアリング枠に、テストピースを圧接し、両者の接点(摺動面)にテストするオイルを循環させます。この接点におもりを使って荷重を掛け、焼付き時の荷重を測定します。
摩耗痕の面積を測定して、単位面積荷重圧を測定します。
ベアリングを駆動するモーターの負荷電流を測定する事で、掛かっている抵抗を判断します。

もう一回画像を貼り付けます!
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エンジンオイルのみ→エンジンオイルにGRPを添加したものの順でテスト中。
オイルのみではすぐにテストピースの潤滑が切れて煙を出しながら焼きつきます。

そこにGRPを添加すると、ガンガンおもりを乗せても焼きつく気配がありません。
240kg以上の加重でもベアリングは回ったまま、抵抗値も上がらないまま。

そして、次は何とGRP処理が施されたベアリングを使用して、オイルの代わりにただの水を使用。
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これでも焼きつきません。
エンジンからオイルが空っぽになった状態で、です。

テストは一連の流れで行われたので切れ目がなかったのですが、自分の目で見たので感動しますよ、本当に。

そして、愛車にも入れることに至ったというわけです。
その話は次回にまた!